人間が生きていくためには水は欠かせません。
防災を考えるとき、水の備蓄を最初に考える人も多いのではないでしょうか?

そもそもなぜ備蓄しないといけないの?
すぐ復旧、排水があるんじゃないの?



そんなすぐには復旧しません。
東北大震災の時は80%復旧するのに2週間。
最初の3日は必ず自分でなんとかする必要が。
「東日本大震災水道施設被害状況調査報告書(平成23年度災害査定資料整理版)」についてでは、被害日本大震災にとける水道施設の被害状況をまとめてあります。


このグラフをみるとわかるように水道設備はすぐには復旧しません。
最初の3日は人命救助が優先されます。
この3日は必ず自分でなんとかできるよう準備が必要です。
復旧まで、1週間できれば10日間は準備しておきたいところです。



地震で水がストップするのはわかるけど・・
なぜ台風とかでもストップするの?
地震では水道・送水設備がだめになって水道がストップします。
しかし、停電でポンプが動かないときも水道はストップします。
マンションなどのくみ上げるシステムがストップした場合にも水道は止まります。



つまり、電気のストップでも水道は止まることがあるのです。
では、水はどれくらい準備をしておく必要があるのでしょうか?
本記事の内容
- 水の備蓄量は1日1人3リットルではあるが、最低限量である。
- 水の備蓄量はまずは7日分そろえてみましょう。
- ペットボトルはローリングストックで。
- ペットボトル飲料だけでなく水道水もストックすれば節約に。
- 家族で防災体験をしてみよう!
水の備蓄量は1日何リットル必要か?


1日1人3Lとよく聞きますよね。
これは最低限の量です。
1日飲料水として1.5L、食事を作るのに1L、その他に0.5L。
これで生活できるか?実際に体験しておくのが大切です。
水は何に必要?
飲料として1.5~2L/日
人間は1日2~3L水分を排出します。
水分摂取は飲水のほかに食事からも摂取できます。
飲むのに1.5~2L、食事用に0.5~1L準備が必要です。
生活用水として0.5~1L/日



実はこれはかなりギリギリ!
トイレ、洗顔・歯磨き、体を洗う・・これ全部で1L以内でできますか?
水を流しながら顔を洗ったらそれだけで数リットル使うことになります。
お風呂は1杯100L以上。
台風や大雨など予め分かっている災害時には生活用水として、お風呂に水をためましょう。
ウォータータンクに水道水を溜めるのも良いですね。
溜めた日は飲水用として使い、2日目以降は生活用水と使うとよいでしょう。
水の備蓄量は何日分必要か?


防災リュックには1人2L、家の備蓄には7~10日用意しておきましょう。
できるなら10日、2週間と準備をしても良いですが、最初から大量に準備すると挫折の原因に。
まずは7日のストックにチャレンジしてみましょう。
防災リュックには持てる量の水をいれておく
生活用水も含めると1日3Lですが、3日分となると9L。



持てません・・
防災リュックは持って逃げることが大前提。
そのため、1人当たり2L程度入れておくことが現実的です。
実際に持てる量を確認しましょう。
家の備蓄にはローリングストックで準備しておく


ローリングストックで1人2~3L/日のペットボトル飲料水を準備しておきましょう。
備蓄するものを買っておき、普段からストックのものを使う。
使った分だけ補充する。
これを繰り返すと、常に補充されている状態になる。
4人家族で、飲料水2L/日と考えると56L。3L/日で84L。
2Lのペットボトル28本~42本分。



凄い量!
こんなの置いておけないよ!



水ばっかりは無いと命にかかわります。
ここは頑張ってほしいところ・・!
我が家では・・
2L6本入りの飲料を購入。
麦茶2箱、水5箱をローリングストックしています。
1箱無くなる前に次の箱を注文。
1つの所に置いておくとすごい量になるので、寝室・台所・玄関と分けて置いています。



寝室に置いておくと夜間被災した時には安心です
我が家では天然水を買っています。
すべてペットボトルでなくてもOK
生活用水分は水道水をタンクや使い終わったペットボトルに入れて備蓄するのもOK。
1日3L備蓄のうち1Lは生活用水です。
4人家族だと1週間で28L分が生活用水です。
この28Lは水道水を備蓄しておけばいいでしょう。



1週間ごとに中身を入れ替えましょう。



こうすれば買うペットボトル代も節約になる♪
普段から水道水を飲む派の人もペットボトルは買っておこう
災害用にはペットボトル飲料水は買っておきましょう。
普段飲んでいる水道水が止まってしまうので。
生活用水は水道水を溜めておくとよいと思います。
ただ、普段からペットボトル飲料水を使わない人はローリングストックができません。
災害用には長期保存用の水を買うと良いでしょう。
10年以上長期で保存できるものがあります。
ただし、普段飲まない人は長期保存水の味見はしておきましょう♪
アルプス天然水には備蓄用もある
水の備蓄量は十分か?家で体験してみよう


家族で防災体験日をしてみよう!
最初から電気・水道・ガスすべて無し!は難しいかもしれません。
まずは、1日水道なしで過ごしてみましょう。
1日ペットボトル3Lで暮らせるか?
何に使ったか?
もう少し何に使いたいか?
是非3L/日の体験を子供たちとしてみましょう!
やってみて絶対足りない!と思う人は4L/日などに増やす、どうしたら使う量を減らすべし。
家庭の防災訓練日のすすめ


水を1日3Lで過ごすことができれば、次はライフライン無しで1日体験してみましょう。
LEVEL1 水1日3L
LEVEL2 水道とガス無しで過ごす
LEVEL3 水道・ガス・電気無しで過ごす
LEVEL3を家族でクリアできるようになったら、在宅避難ができるようになっています!
きりらく防災では水漬けパスタなど防災レシピも紹介しています。
辻直美さんの「防災クエスト」では家族で防災をRPGのように取り組むことを紹介されています。
とても面白く、家族で防災訓練のきっかけになると思います。
辻直美さんの他の書籍 プチプラ防災についてはこちらの記事で紹介しています。
まとめ
- 水の備蓄量は1日1人3リットルではあるが、最低限量である。
- 水の備蓄量はまずは7日分そろえてみましょう。
- ペットボトルはローリングストックで。
- ペットボトル飲料だけでなく水道水もストックすれば節約に。
- 家族で防災体験をしてみよう!
水のほかに何を備蓄する必要があるかについてはこちらの記事で紹介しています。


簡単にリストをダウンロードできるようにもなっています。
コメント
コメント一覧 (2件)
[…] 水の備蓄量についてはこちらを参考にしてください。 […]
[…] 水の備蓄量、水の備蓄方法についてはこちらの記事をお読みください。 […]